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国立長寿医療研究センターへの委員会視察を行いました。

こんにちは、やなか信人です。

現在私が委員長を務めている保健福祉委員会では、11/6の閉会中審査に続き9~10日にかけて、調査研究テーマ「孤立を防ぎ、誰もが健康寿命を延ばせるしくみづくり」に沿った行政視察を実施いたしました。

国立長寿医療研究センター(愛知県)は国立研究開発法人のひとつで「高齢者の心と体の自立を促進し、健康長寿社会の構築に貢献」するために設立されました。このセンターでは認知症予防に向けた先端医療の研究や診察などを行っています。島田予防老年学研究部長によると、軽度認知障害(MCI)と判定された住民を追跡調査すると半数近くが正常に戻るという注目の研究成果がでており、考えられる手法を駆使して発症リスクを減らすべきであることなど、貴重な話を直接伺うことが出来ました。そして認知症予防モデルとして開発された「コグニサイズ」については、トレーニングのできる運動器具(※認知トレーニングエルゴメーター「コグニバイク」)の紹介があり、先端研究の一端に触れる新鮮な発見がありました。続いて世界最大級の「もの忘れセンター」の視察では、認知症の対策には大規模データベースの存在が大きいとの説明がありました。これらの取り組みは、さいたま市の健康寿命を延ばす上で重要な観点であり、今後十分に私どもにおいて検討が必要と感じました。

次に豊中市(大阪府)と同社会福祉協議会の視察では、市社協が法人格取得から阪神淡路大震災を経て市と共同で地域福祉計画を作成し、現在の諸事業の実施に至るまでの説明を受けました。コミュニティソーシャルワーカー(CSW)の勝部麗子氏からは、CSWが核となり様々な安心生活創造事業を展開していることが紹介されました。孤立を防ぎ地域社会につなぎとめる社会参加の仕組みを構築する上で、豊中モデルのように、行政が地域に分け入る積極性が必要だと感じました。

今回の視察は、最先端の現場に足を運ぶことで学ぶべき点が多く見つかりました。さいたま市の一層の福祉増進に向けて、大変に実りある視察となりました(下の写真は保健福祉委員会の活発な審査の模様です)。

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