こんにちは、やなか信人です。
例年と比べて雪が多く降り、寒さが厳しかったことで、一気に春がやってきました。
さいたま市内の桜は散ってしまったあとでの入学式となりましたが、ありがたいことに、いつもは底冷えする会場の体育館が温まりました。
この度晴れてご進学を果たされた皆さん、おめでとうございます。
私も親として、地域の代表として、またPTA関係者としてあわせて6校の入学式に出席しました。来賓で招かれた学校では、のべ962名をお迎えしました。私が本太中学校に入学した頃の幼い顔と比べて、今年の木崎中学校の新入生は、何と凜々しい顔が揃っていることか。同校の大谷校長先生は「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る」との作家の井上ひさしさんの言葉を引かれ、夢を叶えた人は必ず努力しているとの、励ましのエールを送りました(写真は、入学式当日の木崎中学校の風景)。
参加した学校のなかには、校歌に加えて「ハレルヤ」で新入生を迎える伝統校もあり、すみ渡る女子高生の歌声が、優しく会場を包み込みました。
河合雅司さんの著書「未来の年表」が今、多く読まれています(講談社現代新書)。
大人たちは私たちに本当のことを伝えていない、とある女子中学生に言われたことがきっかけとなって書かれた本です。ここには近い将来献血人口が減ることで、手術などで用いる輸血用の血液が不足することなどが書かれてありました。
私の関わる東京家政大学附属女子中学校・高等学校では、校長先生をはじめとした教職員の先生方と、私たちPTA本部や後援会に携わるチーム保護者で読書会のように感想を述べあって、未来に向かって国際社会にはばたく皆さんをどうやって育てていこうか、語り合っています(写真下:晴れやかに新入生を迎える、東京家政大学附属女子中学校・高等学校の入学式会場)。
大宮国際中等教育学校の開設を控えたさいたま市の細田教育長は、教育研究誌のなかで「誰かのために生きてこそ、人生には価値がある」と語っています(※教育さいたま 第31号)。その通りです。リベラルアーツという学問がありますが、混沌とした世界を、世界中の心ある人と手を携えて、一緒に諸問題を解決することが求められる時代です。国境を気にせず行動し、より良い世界の一助となるような学びのできる今、「誰も見たことのない世界を生きていく皆さんのために」私も知恵と工夫を凝らし、働いてまいりたいと思います(写真下:親子で新しいクラスを探す。道祖土小学校の玄関前にて)。