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さいたまクリテリウム(byツールドフランス)と自転車に関わりがある本

 

こんにちは。やなか信人です。

100回を数える「ツールドフランス」の名を冠した世界初のクリテリウムレース、あと2か月少々でさいたま新都心で世界初開催です。そこでお盆前後の普段よりも少しだけゆったりとした時間を使って、私がこれまでに感銘を受けた自転車に関わりがある作品3点を選びました。

思わず少年の気持ちになって街を走りたくなる「十一歳の自転車」と「サマータイム」

干刈あがた「十一歳の自転車」

非日常的な事柄が小説のテーマに選ばれることが多いなか、日常を取り上げ芸術文学に昇華し得る稀有(けう)な作家の描いた作品です。もし干刈あがたさんが生きていられたら70歳になられたはずです。この本を私が手にしてもう10年以上、今では少々手に入りにくい作品です。おそらく市立図書館での予約が早道です。

佐藤多佳子「サマータイム」

ちょうど夏の今頃の時期を舞台にした作品で本屋大賞受賞作家、佐藤多佳子さんのデビュー作です。入試で出題されたこともあり、意外なところでこの素敵な短編に触れた方がいらっしゃるかもしれません。2つの作品はともに自転車が主人公の挑戦の象徴として描かれます。大人への第一歩を踏み出す人生の冒険の始まりとして、その情景が輝き、あふれ出します。

近藤史恵(ふみえ)「サクリファイス」

この続編「エデン」は、まさにツールドフランスが舞台です。人気の出た作品なので、ここで多くは触れません。今もシリーズ作が続いています。

愛車にステッカーを張り、全力疾走で「さいたまクリテリウム」をアピール

さて本といえば、浦和駅東口パルコにあるさいたま市立中央図書館が、朝日新聞日曜版で先進的な取り組みをしている公立図書館として千代田区立千代田図書館とともに紹介されました(8/18付グローブの特集「図書館へ行こう」)。

本文5行、コラム28行と決して大きな扱いとはいえませんが、国会図書館やニューヨーク公共図書館といった誰でも知っている図書館が名を連ねるなか、地方の公共図書館として象徴的な扱いです。日本一の図書館を目指しているさいたま市が、全国的にも先進性を認められつつあると感じられ、大変喜ばしいことです。

市民の皆さまが本に触れる機会を増やそうとする市の施策につきましては、私も市政に関する一般質問で取り上げました(平成24年12月議会)。先の千代田図書館はかつての勤務先の近隣にあり、その発展を20年見届けてまいりましたし、新しい試みを続けている武雄市図書館にも足を運び、その姿勢を伺ったこともあります。市民の方が読みたい本を手に取ることのできるさいたま市、そしてどこよりも優れた環境で本に触れることのできるさいたま市を目指して、私も真っすぐに走ってまいりたいと思います。

※文中一部敬称略

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