活動アルバム

「夏への扉」を手に

こんにちは、やなか信人です。

地方議員は議会閉会中でも多忙で、議会中じっくり時間の取れなかった市民相談や各種団体とのヒアリングといった政務活動、調査研究活動が目白押しとなります。そして、多くの市民の皆さまの声を集め会派として要望書にまとめあげるのは、かつての「夏休みの宿題」以上に汗を流す作業となります。
※ご参考昨年度の要望とさいたま市からの回答(令和5年度予算編成並びに施策に対する要望書の回答)は、こちら

どんな時でも書を読め、との師の教えもあり、今年のように飛行機や電車での移動が長くなる時には必ず本を手にします。夏に空を飛ぶのであれば、と2冊のSF作品を選びました。そのうちの一冊がロバート・A・ハインライン著「夏への扉」です。傷心の「ぼく」が、同志(猫)を連れ1970年から2000年にタイムスリップし、時を超えて失ったものを取り戻そうとする物語です。作中愛猫との友情が多く描かれ、猫をこよなく愛する方々に特に高い評価を受ける名作です。もちろん「夏への扉」は、これからSFに興味を持ちたいと思う読者にとっても、奥深いエンターテインメントを提供してくれる作品です。

幸いにも近年、版元の努力で新訳や新版が出ており、読みやすい訳を選ぶことができます。私たちにどのような未来がやってくるのか、この作品はちょっとした知恵と将来への夢や希望があふれており、爽やかな読後感は「さあ、前に進もう」という気持ちにさせてくれます。中学生や高校生、そして学生たちにぜひ読んでほしい一冊です。

前回読んだ際には「フレキシブルフランクのようだ」という言葉に目がとまりました。これは家事万能ロボットを意味しますが、この作品が描かれた時代より未来となる現在(2023年)でもまだ100パーセント実現されていません。もしかすると、今注目を集めている生成系AI技術が完成に貢献するのかもしれません。いずれにせよ、フィクションとして描かれた作品に込められた夢や希望を現実のものにするのは、今の私たち大人の仕事だと思います。

PAGE TOP