この春、新出発を迎える皆さんへ(2020年)

こんにちは、やなか信人です。

3月に入り、知人より志望校合格の報が耳に入る季節となりました。努力が実ることは、本当に嬉しいことです。希望通りにいかない場合があるかもしれませんが、例えそうであったとしても春は新出発を迎える季節です。願った方向にしか、未来への道は開かれません。自らの進路を賢明に選び、どうかまた一歩、足を踏み出してほしいと思います。

これまで卒業式(卒業証書授与式)には、いくつもの学校からお招きをいただいてきました。今年は新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐうえで、若い皆さんの晴れ舞台に駆けつける機会も話す機会もがなく、とても残念です。皆さんに贈りたかった言葉を、ここでひとつだけお伝えしたいと思います。

I don’t know what lies around the bend, but I’m going to believe that the best does.

これは恵まれない境遇をはねのけて、前向きに生きていく「赤毛のアン」が口にした言葉です。このモンゴメリの書いた作品を読み終えたとき、人それぞれの感想をお持ちになることでしょう。「すばらしい世界があるって信じていくわ(松本侑子さん訳の文春文庫版より)」とのアンの言葉に共感し、くじけずに前に進もうとする気持ちになるかもしれませんし、原書のタイトルの「家」のあるカナダに足を運びたくなるかもしれません。松本侑子さんはちょうど今、新訳に取りかかっていますので、これまで読まれていない方も追いつくなら今がチャンスです。私は人と会うはずだった時間を、世界の名作に触れ、作り手の心に思いを巡らせています。「人や自然から与えられた情感を言葉で表現し、読む者を感動させるのがすぐれた文学作品」と文学者であり、教育者でもある中西進さんが語っておられました(19/12/2読売)。折角の機会です。感動を見つける旅に出られては如何でしょうか? 

さて議会に向かう途中、本太中学校(もとぶとちゅうがっこう/浦和区)で、ひと足早く春の到来を告げる早咲きの桜をみかけました(写真下。3/3撮影)。冬のカケラが空から振りそそぐ「雪」だとすると、春のカケラは風に舞う桜の花びらに例えられます。穏やかな陽光のもと、時折そよぐ爽やかな風に乗り、桜の花びらが舞っています。この素敵な贈り物が春の到来を告げています。

震災後、ずっと待ちわびた常磐線の全線運転再開のニュースが飛び込んできました(3/14)。これも新しい希望です。これまで時間をかけて東北地方の県をひとつずつ訪ねてまいりましたが、これを機に復旧した常磐線に乗る計画をたてようかと思います。新たな気持ちで東北を訪ねて、日の当たる場所もそうでないところも見て、自分にしかできない挑戦をまた始めたいと思います。最後に、皆さんの新しい出発と希望ある未来に期待を込め、皆さんのご卒業を心からお祝いしたいと思います(※下は姉妹友好都市から贈られた「トルーカの鐘」と、白木蓮。さいたま市役所にて)。